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世界遺産にクマ影響 京都の古刹が一部立入禁止に 日光の名所にも“爪あと”

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今年も、「近場で、安く」楽しむのがトレンドのゴールデンウィーク。一方、日光や軽井沢をはじめとする有名観光地で心配されているのが…クマの出没です。京都の世界文化遺産、仁和寺では、裏山の人気スポットを「入山禁止」とする事態となっています。

■無料レジャー盛況 朝8時に駐車場満

(三室和之ディレクター)「中央道下り、午前10時40分過ぎです。渋滞が発生していますね。車の流れが非常に悪くなっています」 ゴールデンウィークの後半。中央自動車道の下りでは、早くも渋滞… 中央道の相模湖IC付近では、午前中に行楽に向かう車で、最大17kmの渋滞となりました。 JTBの調査によると、今年のゴールデンウィーク、旅行に行かないと答えた人が76.6%。とにかく近場で安く済ませる傾向のようです。

午前5時、横浜市内の駐車場。車がひっきりなしに入ってきます。午前7時45分には、362台の駐車場が満車になりました。 みなさんのお目当ては、潮干狩り。 「よっしゃー、大きいね」 Q.すごいとったね 「まだちょっと少ない」 (横浜市内から来た家族)「マテ貝とって夜ご飯にでも食べようかなってところです。ここはもうやっぱりタダで取れて、駐車場代くらいなので。安くて、楽しく遊べるところをいろいろ探して遊んでる感じですね。」 横浜の海の公園は、無料で潮干狩りが楽しめるとあって、砂浜には人・人・人… この日、約2万7000人が訪れました。 Q:今年のゴールデンウィークの過ごし方とか? (神奈川・平塚市から)「温泉行ったりとか神奈川とかの近場で楽しんでいます」 「毎年ゴールデンウィークは泊まりで出かけるんですけど、今年はちょっと高いから泊まりじゃなくて日帰りで遊べるレジャーにしました」

■クマ出没で封鎖 釣り場開放に歓喜

「おおー、何センチある」 「ちょうど50cmありましたね」 こちらも近場で楽しむ人…3日、釣り場が開放された秋田港。 実はここ、ゴールデンウィーク初日の29日にクマが出没していました。 防波堤を歩くクマ。するりと柵をくぐりぬけ、波消しブロックの方に下りていきます。 クマの出没で、秋田港の釣り場は緊急閉鎖に… (秋田港有効利活用協会 佐々木清治 副会長)「この間クマが防波堤を上がった時にそこの隙間を抜けてきたんですね。ここをくぐってきたんで、仮にもし、最悪、クマ来た時にここ抜けていく可能性がありますので」 クマがくぐり抜けた柵の補強も行いました。 そしてこの日、クマが出てから初めて釣り場が開放されたのです。 爆竹を鳴らすなど、クマ対策を強化しています。 (釣り客)「今日は初開放ということで楽しみたいなという、ゴールデンウィークですし」

■“連休クマ”出没 裏庭に4時間ステイ

ゴールデンウィーク中も各地で出没したクマ。この日も長野県・安曇野市の住宅の裏庭にクマが現れ、4時間ほど居座りました。 「おーおーおー、クマだ。おーやべえ、でけえ、でけえ、やられるんじゃない…」 「いるんすねやっぱり、ちっちゃい?初めて見ました」 「ああ、クマいました、クマ。車の中なんですけど、クマいますね、初めてクマに出会いましたね…」

■京都の世界遺産 クマ対策で“立入禁止”

クマは観光地にも…ゴールデンウィークで賑わう京都。ここでもクマの目撃情報が…嵐山から5kmほどの河川敷で、クマ3頭が目撃されました。市や警察と連絡を取りあったという地元の猟師はー。 (地元の猟師)「親子ですわ。3匹いたかな。親と子でね。多分だからこの子連れのクマはね、雄グマが子を殺すんですわ。それはかなわんから雌グマは雄グマの近くに気配があったら子を連れて逃げるんですわ」 Q.そのせいで(街の方へ)出てきたということですか? 「僕はそういうふうに思ってるんですけどね。もともと(この辺りには)おりますよクマは。昔からおるんでね」 猟師によると、数時間後にも近くの橋付近で3頭のクマが目撃されていて、しばらくこの場所に居座っていた可能性もあるといいます。 このエリアには、漫画のルーツともいわれる国宝「鳥獣人物戯画」を所蔵する、高山寺もあり、多くの観光客が訪れる場所。 (観光客)「怖いですね。妻とか含めて心配はしていますけど、大丈夫かなと思っているんですけどね。」 Q.この辺りにクマが出たってご存じですか? (オーストラリア人観光客)「本当ですか?日本で最近クマの目撃や襲撃がより頻繁になっていると聞きました。周りに人がたくさんいるかぎり大丈夫だと思いますが…」 「怖いです。オーストラリアにはクマがいないのでちょっと怖いです。実際にクマをみたらどうしたらいいのかわからないので。」 世界遺産・仁和寺では、参拝者の安全のため、一部、入山禁止にしました。 (仁和寺 竹中亮寛 総務課長)「参道を歩いていく、3kmくらいのコースを入場禁止、入山禁止という対応を取らせてもらっています。危ないからというのが一番です。参拝の方がもし遭遇した時に危険なことにならないようにというのが一番の理由です。」 3頭のクマが目撃された現場からは6kmほど離れていますが、この日開催予定だったウォーキングイベントも中止に… (仁和寺 竹中亮寛 総務課長)「楽しみにしている方とか、本当に信仰で毎日、登っている方がいるので早く入山禁止は解除したいと思うんですけど、どういうふうに安全が確保されているのかっていうのを確認する基準がないので、それを決めていかないといけない。」

■日光の名瀑でも「クマ注意」 爪あとも

日光でも4月に入って、3件のクマの目撃情報がありました。 かつては、あの中禅寺湖にも…悠々と泳ぐクマの姿が… 奥日光を代表する名瀑「竜頭の滝」近くには、「クマ注意」の看板が… これは、竜頭の滝付近で撮られたクマ。道路脇から奥へと…建物の裏に現れ、今度は木の上に… 「クマかよ…この辺にいるのか。」 爆竹の音に驚いたのか、木から下り… 「はー、こらー」 山へ去っていきました。クマに荒らされたというごみ置き場。 「これがまだ残ってますね?柱に…」 Q.これ傷跡ですか 「そうですね」 クマの爪痕も残っていました。 (クマ被害にあった茶屋の店主)「全部やられましたよ。やられてゴミを出されて、すごかったです。もう春ですから、そろそろいてもおかしくはないんでしょうけど。まあ、まだ心配はありますよね…」

■“クマと共生の町”対策方針を転換

長野県・軽井沢町でも… (観光客)「もっと山の方ですけど、きのうも観光に行ったらクマ出没注意の看板があったので怖いなと」 冬眠明けのクマは早くも目撃され始めています。 (クマを目撃した人)「朝の7時すぎぐらいにちょっと車を出して出かけようと思ってたんですけれど、駐車場まで降りて車を出そうと思った時に、走っているクマを目撃したという形ですね。ガードレールくぐって道路に出ていたと思います。子グマですね」 ゴールデンウィークの直前、町長が方針転換を発表しました。 (軽井沢町 土屋三千夫 町長)「軽井沢でも近隣市町村と足並みを揃える形で、人間活動エリア・緩衝エリアで捕獲されたクマは一時的に駆除する方針といたします」 これまで、駆除するだけではなくクマとの共生に力を入れてきた軽井沢町。委託を受けた団体がベアドッグによる、山への追い払いなどを行ってきました。 しかし、町は市街地と森林の間に設定した緩衝エリアにクマが出没した場合、駆除を基本とすることにしたのです。 軽井沢町の去年のクマ目撃件数は過去最多の208件。 (下里航平ディレクター)「住宅街にあるこちらのスクールゾーンでも去年、クマが目撃されたといいます。」 かつて、クマに襲われそうになった男性は… (地元住民)「自転車に乗っていて後ろから追いかけられたということもありました。」 Q.自転車で?怖くないですか 「そうですね、下りだったので、自転車で何とか逃げ切った感じだった」 森林に近い別荘地では対策が講じられています。 (別荘に来た人)「(去年)クマが出たから気をつけて下さいって呼びかけあって、それからすぐ電気の流れる柵を(管理人が)作ったんですよね。夜遅く到着したときはやっぱりちょっと怖いですよね。音鳴らしたり、車にすぐ戻れるようにドア開けとくとか、エンジンつけっぱなしにしてすぐ逃げこめるようにしておかないと怖いですね。前に栗の木とかあったんですけど、そういった実のなるような木は全部伐採していますよね。」 町から委託を受けた団体は、クマ対策のゴミ箱設置や、ベアドッグによる巡回を継続するなどして、これまで以上にクマを寄せ付けない環境づくりに取り組むとしています。

5月3日『有働Times』より

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