秋篠宮ご夫妻が18日夜、日本人の移住90周年となるパラグアイへ出発されます。現地で長年勤務した前大使は、パラグアイを発展させた日系人の心の支えには皇室の存在があったと指摘します。
前駐パラグアイ大使 中谷好江さん 「パラグアイは親日国ではなく、“超”親日国です。ありがとうっておっしゃるんですよね。日本のおかげでパラグアイは豊かになりましたって」
日本人のパラグアイへの移住は1936年に始まり、現在、およそ1万人の日系人が暮らしています。
移住した際にしょうゆや味噌を作るために大豆の種を持ってきたことがきっかけで、日系農家が大豆の栽培を広めていきました。
その結果、パラグアイは穀物自給率が220%となり、大豆の輸出量は世界3位を誇る農業大国に成長しました。
ただ、移住は原生林を切り開くことから始まり、大豆の生産も大雨や干ばつに悩まされてきました。
こうした日系人の苦難の歴史に、皇室は心を寄せられてきました。
1978年に上皇ご夫妻が訪れて以降、パラグアイへは6回、皇室が足を運ばれてきました。
10年前に秋篠宮ご夫妻の長女・小室眞子さんの訪問を担当した前大使の中谷さんは、皇室は遠く離れた日本とのつながりを感じさせる存在だと指摘します。
前駐パラグアイ大使 中谷好江さん 「やっぱり皇室というのは、移住者の方々にとっては日本そのものだと思うんです。遠い存在である皇室の方々が目の前にいてお話をするだけで、もう皆さん感無量っていうか、言葉にならないという姿を私は何度も見ました」
秋篠宮ご夫妻は訪問中、移住90周年記念式典に出席するほか、日系人とも懇談される予定です。
秋篠宮さま 「パラグアイの発展に貢献し、そしてパラグアイと日本の友好の架け橋となってきた日本人移住者、日系の人たちに敬意を表したく思います」