香川県豊島の太陽光発電所の問題です。住民の95パーセントが反対していますが、事業者側との話は平行線のままでこう着状態になっています。こうした中、事業者側が住民側に対し、2回目の説明会の申し入れをしていることが分りました。
豊島唐櫃の太陽光発電所建設予定地は西側と東側の2カ所あります。このうち西側の予定地では香川県が立ち入り調査し、予定地内に産業廃棄物があることを確認し、土地の所有者側に産廃の撤去を求める「行政指導」を行いました。
また、警察も住民からの刑事告発を受けて12月予定地を調べましたが、結果はまだ出ていません。
西側の予定地で太陽光発電所を計画しているのは、広島市の合同会社「フォレストエナジー」です。12月中旬に設置工事を始める予定でしたが、警察の捜査もあり工事を延期していました。しかし計画を中止する意向はなく、事業を進める予定で近く2回目の説明会を開きたいと住民側に申し入れをしていることが分りました。
(豊島住民/石井亨さん) 「今、打診が入っていますけれど、それも説明会の翌日に着工ありだという話。住民に理解を求めるための説明会というたてりには成っていない。」
住民側は景観上問題があるなどとして、経済産業省や環境省香川県などに再三にわたり計画の中止を求める訴えを行っていますが、今のところ決め手がなく、事業者との間でこう着状態になっています。
予定地から産廃が見つかり、土地の所有者側が県の行政指導を受けたことや、まだ捜査結果が出ていない警察の動きなどが今後の焦点になりそうです。