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中東情勢の緊迫化で再びガソリン価格高騰か 専門家「電気代・ガス代にも影響」【暮らし×経済】

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 暮らしに密着した経済の話題を取り上げる「暮らし×経済」です。
 中東情勢が緊迫化し、中東からの輸入に頼っている原油価格が上がればガソリン価格にも影響が出るかもしれません。生活者はどう感じているのでしょうか。

 岡山市のガソリンスタンドには3日、多くの人が給油に訪れました。

(松木梨菜リポート)
「一時期よりは落ち着いたガソリン価格ですが、中東情勢の緊迫化により今後再び上がるかもしれません」

(個人事業主)
「(Q.どう感じています?)ずいぶん一時からしたら安くなって助かっています。大きいのでガソリンは。物価も上がってきているので生活が苦しくなっていきますね」
(大学生)
「(ガソリン代は)バイト代とかでまかなって稼いでいます。旅行とかするのが好きなのでガソリンが値上がりすると車での移動が大変になるなって」
(年金暮らし)
「あまり乗らないので若い人のような感じはないです。仕方ないと思っています。政治家ががんばってくれればと思っています」
(会社員)
「また税金投入されるんかもしれませんけれども、こればっかりは社会情勢なので適応していくしかないですかね」

再びガソリン価格高騰か

 資源エネルギー庁が発表した3月2日時点のレギュラーガソリン1L当たりの平均価格は、岡山県が155.4円、香川県が158.7円で前の週より上がりました。

 ガソリン価格について経済の専門家は、まず原油価格の上昇が見込まれるとしています。

(ニッセイ基礎研究所 主席エコノミスト/上野剛志さん)
「中東情勢の緊迫化を受けて、世界的に原油価格が上昇しているのが現在の状況です」

 上野さんによると、現在の原油価格は2025年の年末と比べると約3割、先週末と比べると1割ほど上がっているため、ガソリン価格も上昇するのではないかとみています。

 ガソリンはこれまで価格が激しく変動しているので、車を使うみなさんの不安も大きいようです。

 岡山・香川のレギュラーガソリンの1L当たりの平均価格の推移です。2024年4月にイスラエルがイランを攻撃した時にレギュラーガソリンの1L当たりの価格は170円前後に。

 ただ、この時は政府が小売価格を抑えるために補助金を出していたため、170円前後でしたが、補助金がない状態だと200円前後になっていました。

 そして2025年の年末に暫定税率が廃止。少し価格は落ち着いてきていましたが、ここにきて再び高騰が懸念されています。

専門家「電気代・ガス代にも影響」

 今後、中東情勢の混乱が長期化した場合どうなるのか。専門家はガソリン以外の暮らしへの影響も考えられるとしています。

(ニッセイ基礎研究所 主席エコノミスト/上野剛志さん)
「来週のガソリン価格は少し上がるぐらいかなと思うんですけど、再来週は大きく上がってくるんじゃないかなと」

 今の円相場と原油価格の水準が横ばいに推移すると仮定すると、2~3週間後には1L当たり170円ぐらいになると予測しているということです。

 今後、中東情勢がさらに悪化して原油価格が現在の1.5倍ほどとなった場合、1L当たり200円を超えると予測されます。そうなると政府が対策を講じるのではとしています。

(ニッセイ基礎研究所 主席エコノミスト/上野剛志さん)
「1L190円、200円は未知の領域でもありますので、政府としては何らかの対応、補助金を石油元売り会社に支給してその分ガソリンの小売価格を下げてもらうやり方を復活させるようなことをやるのではないかと思います」

 液化天然ガスの価格も上がるという見方もあり、暮らしへの影響も広がるとしています。

(ニッセイ基礎研究所 主席エコノミスト/上野剛志さん)
「原油価格が上がると数カ月のタイムラグを経てLNG(液化天然ガス)の価格に波及して、さらには家庭の電気代ガス代に波及してくる。なのでガソリンと違ってだいぶ遅れて影響が出てくる」

 上野さんは、今後、中東情勢が激化して長期化した場合、秋には本格的に電気代・ガス代の価格にも影響が出ると分析していて、暮らしへの影響は広がりそうです。

(2026年3月4日放送「News Park KSB」より)

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