香川県豊島の太陽光発電所建設予定地で見つかった産廃の撤去が29日から始まりました。住民は完全な撤去を望んでいます。
(記者) 「豊島唐櫃の太陽光発電所建設予定地です。29日昼前から重機3台が入り、産廃の撤去が始まりました。」
産廃が見つかったのは西側の予定地です。豊島住民が産廃があると警察に刑事告発しています。香川県も立ち入り、調査しコンクリートがらなど産廃があることを確認し、土地の所有者側に撤去するよう行政指導を出していました。
これを受けた土地の所有者側が29日から撤去を始めました。撤去が終わるのは春ごろの見込みですが、住民は産廃が完全に撤去されることを望んでいます。
(豊島自治連合会/三宅忠治 会長) 「これからも(産廃撤去の)やり方を見守って、我々が納得いかなければ、また県の方に強い申し入れをやっていきたいなと思います。」
ところで、28日西側の事業者の住民への2回目の説明会が豊島で行われましたが、話しは平行線のままでした。西側の事業者は広島市の合同会社「フォレストエナジー」です。
事業者は住民に事業計画を説明し、産廃の撤去とは別の場所で31日から測量など工事に入りたいと住民への理解を求めました。しかし、住民は納得せず話し合いは平行線のままでした。
(豊島住民は) 「説明会に来るのに事業主の代理人が来ている、こんなに(住民が)来ているのに無礼だと思います。」 「豊島の皆は反対しているのに全く無視してどんどん事を進めている。それに対してすごく腹が立つ。」
また、住民側から国の指導で産廃撤去まで工事はできないはずだ、などの指摘もありました。事業者側は持ち帰って検討するとしています。
(フォレストエナジー代理人/沖花和夫 弁護士) 「今後、産廃との問題兼ね合いで延期することもあるでしょうし、そのままになることもあるでしょう。県とか行政機関と相談しながら慎重に配慮し進めて行く。」
住民側は31日の着工は絶対反対だとして対応を検討しています。
(香川県/浜田恵造知事) 「県といたしましても地元・所管庁である四国経済産業局とさらに連携して、話し合いの場が持たれていくよう引き続き進めてまいりたいと思います。」