香川県議会議員の海外視察はただの「観光旅行」だとして、市民団体が費用の返還などを求めている裁判が高松地方裁判所で始まりました。
この裁判は、2016年8月から去年6月にかけて行われた香川県議会議員の海外視察4件が「観光旅行」だったとして、市民オンブズ香川の植田真紀代表ら3人が香川県の浜田知事を訴えているものです。海外視察に参加した議員20人に視察費用、約3400万円などを香川県に返還させるよう求めています。 いずれの海外視察も目的の合理性や有益な結果・情報がなく、「支出は違法」と訴えています。
高松地裁で20日、第1回口頭弁論があり、被告の香川県側は原告の訴えの棄却を求める答弁書を提出しました。
(市民オンブズ香川/渡辺智子 事務局長) 「県民にとって自分たちの思いをきちんと、大変な問題をきちんと議会で何とかしてほしいという思いを受け止められる議員でいられるのだろうか、議員の特権意識を変えていくための大事な裁判というふうにお願いしました」