香川県議会議員の海外派遣に係る支出の差し止めを求めて市民団体が行った住民監査請求の意見陳述が行われました。
香川県の監査委員に意見陳述したのは「市民オンブズ香川」です。
2023年11月に香川県議8人が池田知事に同行してブラジルなど3カ国を訪れ、友好親善を図るための費用約2100万円の支出差し止めを求めて8月に住民監査請求を行いました。
議員の海外派遣を巡っては、香川県議会が2016年から17年に行った海外派遣費用の一部が違法な支出だとして、高松地裁が参加した議員20人に総額約760万円の返還を求めるよう命じる判決を出しています。
香川県議会は2017年に制定した議員の海外派遣取扱要領で「旅費1人当たり100万円程度」と定めています。
計画では1人あたりの費用が約263万円と規定の2.6倍となっていて、市民オンブズ香川は海外派遣の中止を県議会に求めていましたが、6月県議会では賛成多数で採択されました。
(市民オンブズ香川/渡辺智子 事務局長)
「住民監査請求というのは県民の指摘に対してちゃんと判断してくだされば、大変な思いをして裁判する必要がないわけですから厳しいご判断をしていただきたい」
審査結果は、10月27日までに出ることになっています。