今年1月の香川県三豊市議会議員選挙で0.327票差で落選した候補が、選挙の結果に異議を申し出ている問題です。三豊市選挙管理委員会は異議を棄却しましたが、この取り消しを求める申し立てを受けて、香川県選挙管理委員会が票の再点検を行いました。
票の再点検は三豊市で行われ、香川県選管の委員と職員、合わせて20人余りが、今年1月の三豊市議選の投票総数3万3265票を見直しました。
三豊市議選では、定数22に対して24人が立候補しました。 次点で落選した三谷正史さんは、名前が同じ別の候補と票を分け合う「案分票」を含めて1029.673票を獲得しました。22番目に当選した市議との差は、0.327票差でした。
しかし、無効票が292票あったことなどから、三谷さんは選挙結果に異議を申し出ました。
(記者リポート) 「三豊市選挙管理委員会は今年3月、票の再点検を行いましたが、無効票や案分の判断などに誤りはなかったとして、異議を棄却しました」
三豊市選管の決定の取り消しを求めて、三谷さんが香川県選管に審査を申し立て、今回の再点検が行われました。
(記者リポート) 「これまで、無効票と判断されていたものが有効票となるのかが、ポイントの1つになりそうです」
香川県選管は今後、疑問票について協議するなどし、6月上旬をめどに結論を出す方針です。
(三谷さんの代理人/安田祐介 弁護士) 「本来なら有効と扱われるべき票があるのではないか、無効とされるべき票が有効と扱われているのではないかという疑義があるため、改めてこのような手続きをした」
(香川県選挙管理委員会事務局/大熊智美 書記長) 「改めて県選挙管理委員会の立場として、公平公正な立場で再点検を行いたいと考えています」