旧優生保護法に基づき、障害者らが不妊手術を強制された問題です。香川県でも審査会が、8人の手術を一括で認めていたことが分かりました。
この問題を巡っては27日、全国の弁護士が被害弁護団を結成しました。国に早期の謝罪と補償を求めています。
香川県では1962年、県内の同じ施設に入所している障害者9人について、医師を通して県の優生保護審査会に、本人の同意がない不妊手術の申請があったことが分かりました。
審査会はその年の11月に8人の手術を認め、残りの1人を保留としました。
県によると、9人の具体的な申請時期は分からないが、年に3回開かれていた審査会で一括で審査したのは、事実だということです。
(香川県/浜田恵造 知事) 「何人もの施設入所者がその対象となっていたことについては、大変痛ましいことだと思っております」
また、浜田知事は国の方針が定まっていない今の段階で、県から、当事者やその家族など特定の個人に接触する予定はなく、相談窓口で対応したいと述べました。