岡山市で世界の生きものの姿を再現した工芸菓子の展示会が開かれています。
(記者) 「おー喜んで蜜を吸ってる様子が伝わってきますね。すごい」
色鮮やかな鳥はハワイにいるミツスイの仲間。花の蜜を吸うための特徴的なクチバシやリアルな仕草も再現されています。和菓子の製造などを行う源吉兆庵が企画した展示会には、工芸菓子の職人が作った世界の生きもの約90種が展示されています。(植物40種、動物50種)
ひときわ目立つ大きなクチバシ。南米の熱帯雨林にすむオオハシのなかま。迫力満点です。爪の先から!クチバシまで!リアルにつくられたのは中国のキンケイ。金色の羽のふわりとした質感が伝わってきます。鳥の羽は1枚づつ型押しで作りあとから貼り付ける手の込んだ仕事です。素材は主に白餡と米粉、砂糖が使われています。
(記者) 「アフリカなどにいるハタオリドリです。巣をつくる過程を再現しています」
工芸菓子は自然の姿を和菓子で表現するもの。場面にもこだわっています。また、鳥だけでなく昆虫も展示されています。ランの花に擬態したのは東南アジアのハナカマキリ。しなやかな姿とじっと獲物を待つ緊張感が表現されています。
またクワガタやカブトムシはゴツっとした体の硬さや光沢感が特徴です。オーストラリアのニジイロクワガタ。その名のとおり虹色で天敵の目をごまかします。
(記者) 「ゾウカブトです。表面のつや消しの部分はシナモンで表現されています。ちょっとおいしそうです」
来場者はじっくり鑑賞、そして観察していました。
(来場者は―) 「土の中のセミがちょっとずつ変わっていく様を表現してるのとか、あと羽化の変化をしていただいてるのがすごく勉強になりました」 「背中につやがあって、あしもリアルにできていてすごいと思いました」 「チョウの羽がキラキラしててそれが何なのかなと思ってすごいきれいでよかったです」
家族連れの姿も多いこの展示会は8月26日まで岡山市の吉兆庵で開かれています。