生き物の姿を工芸菓子で再現した展示会が、岡山市で開かれています。
(記者) 「いましたいました、葉っぱの影、目が今にもギョロギョロと動きそうですね」
アラビア半島に分布するエボシカメレオン。烏帽子のような頭の突起が特徴です。
和菓子の製造・販売を行う源吉兆庵が企画した展示会には、工芸菓子の職人が白餡や米粉で作った100種類以上の動物や植物が展示されています。
バサバサした羽のこちらはニュージーランドの飛べない鳥キーウィ。形の似た果物のキウイが名の由来ですが、質感はまるで違います。
(記者) 「こちらのカワセミ魚捕まえてますね。捕まえたぞーって得意気な顔してますね」
美しい羽のカワセミは、清流の宝石とも呼ばれています。泳ぐ魚をキャッチして捕食します。光沢あるクチバシの再現にもこだわっています。
カキの実をついばむ愛らしい野鳥はメジロ。甘いカキの実はメジロの大好物です。
ふだん目にするありふれた光景を、生き生きと再現しています。
(記者) 「おお憧れの、南の海が」
カラフルな熱帯の魚たちも見られます。
ふくれっ面のかわいい魚はコンゴウフグ。砂底からニョキリと現れたチンアナゴは水族館の人気者です。
また、突き出た口がユーモラスなクギベラのオスや、イソギンチャクと共生するカクレクマノミが泳いでいます。
(記者) 「このイセエビバキバキっと割って食べたら、おいしそうな甲殻類の質感がでてますね。蒸して食べたいです」
とにかくリアル。会場には家族連れも多くお菓子の生き物たちに見入っていました。
(訪れた人はー) 「カワセミがカエルを狙ってそうなところとか、食べるのかどうか分からないんですけど」 (Q.のぞき込んでましたよね) 「はい」
Q.良かったのは? 「スズメが羽を開いているところ」 「1個1個、羽をつけてるところが良かった」
この展示会は8月29日まで、岡山市の吉兆庵美術館で開かれています。