国の隔離政策によって不当な差別を受けたハンセン病患者や元患者の家族が岡山市で自らの体験を語りました。
岡山弁護士会がハンセン病被害者サポートセンター設立15周年にあわせて開いた講演会です。
ハンセン病患者だった母親と強制的に離れ離れにされた兵庫県尼崎市の黄光男さんは、偏見や差別にあい、自分たちも病気を恥だと思っていた過去などを語りました。
(ハンセン病家族訴訟原告団/黄光男 副団長) 「片方で在日朝鮮人っていうことを語っておきながら、片方で親がハンセン病だったことが言えないっていう」
ハンセン病患者や元患者の家族ら568人は、国の隔離政策によって被害を受けたとして2016年、国に賠償と謝罪を求める訴えを熊本地裁に起こしています。
(岡山弁護士会 ハンセン病被害者サポートセンター/古謝愛彦 事務局長) 「市民1人1人がどのように被害者の方に支援できるのか、ということを我々弁護士も一緒に考えながらやっていきたい」