ハンセン病の元患者の家族に損害賠償をするよう熊本地裁が国に命じた判決を受け、岡山県でも弁護団が勝訴を報告しました。
(ハンセン病家族訴訟弁護団/近藤剛 弁護士) 「非常に家族の被害に寄り添った判決内容だと思います」
報告会には、弁護団と、原告で岡山市の原田信子さんが参加しました。原田さんら全国のハンセン病の元患者の子どもらは、隔離政策による偏見で差別を受けたり、家族関係を壊されたりしたと国を提訴していました。
熊本地裁は6月28日、「国は隔離政策で家族に対する差別被害を発生させた」などとして原告541人に総額3億7675万円の損害賠償を命じる判決を言い渡しましたが、2002年以降に被害が明らかになった20人の請求は棄却しました。
(原告/原田信子さん) 「絶対勝つと思ってました、勝てたのでうれしく思いました、でも20人の方が棄却されたのでそれは残念でした」
弁護団は国に控訴しないよう求める声明を発表し、原告になっていない元患者の家族にも補償するよう法改正を求める針です。