ハンセン病元患者の家族をめぐる裁判で、国が控訴せず判決が確定したことを受け、安倍総理が原告らに直接謝罪しました。
24日午前、岡山市の原田信子さんらハンセン病元患者の家族26人が官邸を訪れました。
(安倍晋三 総理大臣) 「内閣総理大臣として政府を代表して、心から深くおわびを申し上げます」
安倍総理は家族に直接謝罪し、補償するための法整備を進める方針や、問題解決に向けて協議の場を設けることなどを伝えました。
ハンセン病の元患者の子どもらは、隔離政策による偏見で差別を受けたなどとして国を提訴し、6月、熊本地裁が国の責任を認めました。国は控訴せず判決が確定しました。
(岡山市在住の原告/原田信子さん) 「本当に良かったと思っています。父と母にはまだお墓に行ってませんのでこれから行きたいと思います。父も母も喜んでくれると思っています」