図書館には、傷つけられて返却される本も少なくありません。そのような本などを展示して、利用者に注意を呼びかける企画展が高松市の図書館で開かれています。
高松市中央図書館で開かれている企画展「本は泣いている」には今年度、落書きやページの破れなどが見つかった本やDVD、約40点が展示されています。
(石井俊大リポート) 「こちらの本は写真や挿絵などで説明がされているものですが、ページをめくると挿絵が切り取られてしまっているんです」
また、洗濯機に誤って入れられた本もあります。表紙はなくなっていてページはボロボロです。
図書館によるとこうした「水」に関する傷みが最も多いそうです。
他には、本物のジャケットではなくコピーされたものが入れられていたCDや、真っ二つに割れたまま返却されていたDVDなどもあります。
高松市中央図書館では、昨年度、本やDVDが傷つけられたケースが約300件ありました。自ら名乗り出る利用者もいますが報告せずにそのまま返却する人が多いそうです。
(高松市中央図書館/柏敦子 さん) 「公共のものですので、大切に使ってもらいたいと思う。もし自分で書き込みや切り取りを見つけた場合は、図書館に知らせてもらえたら」
この企画展は、3月31日まで開かれています。