洗剤の使用量を守ったり油を処理を適切にしたりすることが大切です。きれいな瀬戸内海を守るため香川県が高松市沖などで水質調査を実施しました。
瀬戸内海沿岸の11の府と県が環境省の委託を受け、1972年から毎年行っています。
調査船「やくり」で香川県環境管理課と香川県環境保健センターの調査員3人が高松市沖へ出発し、海面と海底付近の水を採取しました。
香川県では直島沖や小豆島沖など10カ所で17項目を調査します。
(記者) 「今から海の透明度を調べます。この円盤を下に降ろして、見えなくなった地点が透明度の指標となります(沈んでいく円盤)」
調査項目の中で、生活排水や工業排水など人によって海に出る汚れの指標CODでは、香川県は環境基準に対する達成率が全国平均の79%に対して43%と低迷しています。瀬戸内海は内海で水の入れ替わりが少ないため、排水などの影響がとどまりやすいためだと考えられています。
(香川県環境管理課/佐藤敏幸 課長補佐) 「家や工場から出る汚れの基準がなかなか改善しないというのが今の課題になっておりますが、県として施策を打ちながら、これが改善しているということが確認できるのが一番良いことだと思っております」
15日に採取した海水は、香川県環境保健研究センターや民間の分析機関で詳しく調べます。