高松市の大手クレーンメーカー「タダノ」が新工場の建設用に県から購入した土地で陥没が起き、対策工事が必要だったなどとして県に約2億7000万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。
訴状によりますと、「タダノ」は香川県が整備した高松市香西北町の埋め立て地、約20ヘクタールを新工場の建設用地として約24億円で購入する契約を2016年7月に結びました。
翌年10月、着工の直前にこの土地の2カ所で地盤が陥没するなどしたため、タダノは約1億7000万円をかけて対策工事を行い、工場の建設完了が予定より3カ月遅れました。 タダノは、本来必要な埋め立て土砂の「吸い出し」防止対策をしていなかったなどとして、県に約2億7000万円の損害賠償を求めています。
香川県港湾課は「訴状の内容を精査し、対応を協議する」としています。