「岡山芸術交流2019」の開幕を前に、国内外のメディアに向けた内覧会が開かれ、ひと足早く現代アート作品がお披露目されました。
(記者) 「小学校のプールも作品に使われていて、プールがピンク色の液体で満ちています」
スイスのアーティストパメラ・ローゼンクランツさんの作品、「皮膜のプール」です。ヨーロッパ人の平均的な肌色を表しています。今回の岡山芸術交流のテーマカラーでもあります。
27日に開幕する「岡山芸術交流2019」では、旧内山下小学校など岡山市内の7会場を中心に、9カ国18組の作家による現代アートが展示されます。
昭和初期までに建てられた旧福岡醤油建物では、最新技術を使った体験型の作品を楽しめます。地下にぽつんと置かれていたのは、真っ黒なゴーグルのみ。バーチャルリアリティを活用した作品で、ゴーグルを装着してさまざまな視点から作品を見ることができます。
(記者) 「荷物入れがあって、飛行機の中ですね。寝ているような態勢の人も見えます」
ベルギーのエヴァ・ロエストさんの作品で、映し出される映像は、飛行機の中で眠っている乗客を3Dスキャンで記録したものです。
他にも約40点の作品が見られる岡山芸術交流2019は、27日から11月24日まで開かれます。
(石川康晴 総合プロデューサー) 「岡山芸術交流2019を世界で最も注目される国際現代美術展に、国際現代美術展に仕上げていきたいと思っています」
(アーティスティックディレクター/ピエール・ユイグさん) 「岡山の人の芸術に対する知性を信じている」