体制の確保が難しいとして2019年8月から出産対応を休止していたさぬき市民病院が、2021年1月にも出産対応を再開することになりました。
さぬき市民病院は、産婦人科の常勤医が定年退職するなどして体制の確保が難しくなったとして、2019年8月から出産の対応を取りやめていました。 これによって、香川県東部のさぬき市と東かがわ市には出産できる医療機関がなくなり、出産の対応は三木町の香川大学医学部付属病院に依頼していました。
それでも10月、産婦人科に新しい常勤医が着任したことや助産師を中心に対応する院内助産の体制整備が進んでいることから出産対応を再開することを決めました。
再開に向けて助産師たちは、県内の病院や施設で1年以上研修を続けてきたということです。
(さぬき市民病院/多田隆生 経営管理局長) 「助産師でもこの地域出身の方もかなりいますので、この地域のお産の火は消してはならんというやはり助産師の思いが強くて、みんなで一丸となって研修にも行ったりいろんなことに取り組んでいましたね」
さぬき市民病院ではこれから、陣痛から出産、回復までを1つの部屋で行えるよう改修工事を行います。 この工事が終わる2021年1月にも、まずはリスクが低い出産経験のある妊婦に限って受け入れを始めるということです。
(さぬき市民病院/多田隆生 経営管理局長) 「やっぱり地域で産むことのできる機関ができた、再開できそうだというのは、やはり地域住民にとっても喜ばしいことではないかと思っています」