新型コロナワクチンの接種後99.8%の人が抗体を獲得したと、川崎医科大学の研究チームが報告を行いました。
(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「ワクチン副反応大丈夫だろうか、効くんだろうかといろんな思いがある中で」
「(Q.(接種)推進するべき?)そうでなければ自分には打たないです」
政府の予防接種・ワクチン分科会の会長代理を務める川崎医科大学の中野貴司教授らが行った研究です。
川崎医科大学で新型コロナの優先接種をした医療従事者2529人を対象に調査を行い、5月10日時点で約2割にあたる594人の結果がまとまりました。
それによりますとアメリカ・ファイザー社製のワクチンの2回目を接種した4週間後に99.8パーセントが抗体を獲得したということです。
ワクチンを接種することで予防効果が期待できるとする中間報告をまとめています。
今後は時間が経つにつれ抗体が減少しないか、長期的に観察したいとしています。
(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「20代から60歳以上の方々まで免疫はしっかりつきます。2回の接種は有効なんだと思っています」
副反応についての研究報告は――
そして副反応についても研究報告がありました。
まず接種を受けてすぐの副反応としては接種を受けた4~5時間後に接種部位の痛みが出る人が多く、接種を受けた日の夜から翌日にかけてその痛みは強くなり1~2日間程度持続しますが、その後軽くなっていく場合が多いということです。
37.5℃以上の発熱は、1回目より2回目の接種を受けた後に出る場合が多いということです。
発熱も1~2日間程度続きますが、その後下がるケースが多いということです。
いずれも副反応は「数日以内」に軽くなったということです。
川崎医科大学の中野教授らは今後もワクチン接種についての研究を続け、効果と安全性を検証していきたいとしています。