市民が親しみやすい場所を目指し、アートも活用したにぎわいづくりに取り組んでいる高松市中央卸売市場。
一般の人に開放している愛称「うみまち商店街」に市が店舗の誘致を進め、5月に全て区画への出店が決まりました。
「うみまち商店街」は、市場の中で一般の人が自由に出入りできる関連商品売場棟と加工水産物棟です。
2020年7月時点では36区画のうち半数が空き店舗でしたが、市が誘致を行った結果、25日までに10店舗が新たに開店、残りの区画もすべて出店準備中となっています。
4月1日にオープンした「なんでき食堂」。
料理に使う魚や野菜は、全て市場から仕入れたものです。
(なんでき食堂 スタッフ/本城友紀さん)
「ものすごく新鮮なものがすぐ近くにある、お客様にもすぐご提供できるというメリットがあると思います」
ニンジンやパプリカなど6種類の野菜をじっくり煮込んで作ったスープカレーや、たっぷりの野菜が入ったフィッシュバーガーはスズキとタイの2種類。特製フライドポテトも絶品です。
(なんでき食堂 スタッフ/本城友紀さん)
「ここで出会った皆さんが、その出会いをもとにいろんなことを始められたりとか、ここに来ることによって和むっていう場にしていきたいなと思います」
また、市場ではこんな取り組みも…
(記者リポート)
「韓屋仁の人気メニューがキムチクリームチーズなんですが、オンラインショップを使えば全国どこからでも買うことができるんです」
高松市は市場のサイトをリニューアルし、4月13日からはオンラインショップを開設しました。
市場の新鮮な野菜や魚をはじめ「うみまち商店街」にある店の商品も販売していて、自分用だけでなく贈答用として購入する人もいます。
約1カ月で90件を超える注文があったそうです。
(高松市 市場管理課施設整備室/石原一人 室長)
「市場関係事業者がコロナの関係等でダメージを受けたということがございます。販路の多角化ということで少しでも協力できればなということで」
キムチなど韓国の惣菜を販売する「韓屋仁市場」でも「クリームチーズのキムチ」と「骨付鳥の参鶏湯」の2品をオンラインショップで販売しています。
(韓屋仁/青木稔 社長)
「結構離れた場所の方が買われてますね。この辺の方が県外に送ったりというのもあります。届いたお客さまから喜びの声とかもらうので」
人通りがほとんどなく、殺風景だった売場棟は新たなにぎわいスポットに生まれ変わっています。
(高松市 市場管理課施設整備室/石原一人 室長)
「市場に来れば楽しめる、おいしいものが食べられる、何かしてる、そういった思いで皆さんがここを知ってもらい、来てもらえるような場になれば幸いかなと思ってます」