3年前の8月、西日本豪雨からの復興を応援するインターネット動画が話題を呼びました。当時の人気曲をアレンジし、岡山に来てほしいと呼び掛ける「カモンベイビー オカヤマ!!」です。
被災から3年の節目にあわせ、その続編となる動画の制作が進んでいます。
(記者リポート)
「岡山の元気を届けた動画から3年、今回伝えるメッセージは『3年前はありがとう』です」
DA PUMPの「U.S.A.」をアレンジした曲にのせ、岡山県の観光地などで地元の人たちが歌って踊る動画。
企画・制作したのは瀬戸内を拠点にインターネットメディアを運営する「瀬戸内サニー」の大崎龍史さんです。
動画は多くのメディアにも取り上げられ、再生回数は32万回を超えました。
7月2日、大崎さんたちの姿は岡山後楽園にありました。西日本豪雨による直接の被害はなかった後楽園ですが、直後は観光客が激減しました。
(後楽園内にある「福田茶屋」/藤原敬一 社長)
「風評被害がすごくて真備が(水に)浸かった印象が強くて県外の皆さんって岡山全部がああいうふうになってるんだと思われてて」
3年前の動画では岡山の観光地や人々の元気な姿とともに観光やボランティアで岡山に来てほしいと呼び掛けました。
今回は、当時の感謝の気持ちなどのメッセージを岡山の人たちにボードに書いてもらい、ミュージックビデオにして再び全国に発信します。
(福田茶屋/藤原敬一 社長)
「感謝の気持ちって我々も伝えようがないじゃないですか。だからこういう企画があればそこでちょっとお借りして声をお届けできるのですごい助かってます」
今回の動画は岡山県の協力も得て後楽園のほか、表町商店街や倉敷美観地区、真備町などで撮影を行い、約70人が出演しました。
新型コロナの影響で観光地は再び厳しい状況に置かれていますが、大崎さんは明るく、笑顔になれるような動画づくりを心掛けています。
(瀬戸内サニー/大崎龍史さん)
「西日本豪雨しかり、新型コロナウイルスしかり、災害でネガティブなことが多いんですけど、少しでも前向きに、軽やかな思いを持って皆さんが生きるきっかけになったらうれしいなと思って動画を作ってます」
動画はYouTubeチャンネル「瀬戸内サニー」で6日に公開されます。
瀬戸内サニーでは西日本豪雨から3年にあわせ、このミュージックビデオのほかにも真備の復興に携わった人たちのインタビュー記事や防災にまつわる動画なども随時公開予定です。