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【こつこつ防災】5月20日に変わる「災害対策基本法」 警戒レベル「避難指示」と「避難勧告」を一本化

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」。

 今回は5月20日に変わる災害対策基本法についてです。主な変更点は「避難指示」と「避難勧告」の一本化です。この変更は、近年、豪雨災害が相次ぐ中で「逃げ遅れ」を防ぐために行われました。

 2018年の西日本豪雨。2019年の九州北部豪雨、2019年の台風15号、19号など、近年、大きな被害が出る豪雨災害が相次いでいます。中には「避難勧告」が出ていても避難につながらず、被害に遭ったケースもありました。

 西日本豪雨をきっかけに、私たちがとるべき行動を明確にしようと導入された5段階の「警戒レベル」。レベル4には「避難指示」と「避難勧告」がありますが、皆さんは違いを説明できますか?

(香川県危機管理課/頼富大空 主事)
「レベル4に『避難勧告』と『避難指示』が位置付けられているのに対して、わかりにくいというご意見がありまして」

 これまでの基準では、「避難勧告」は『避難を開始すべき時』、「避難指示」は『緊急に避難行動をとるべき時』に出されていました。

 内閣府が2019年の台風19号の被災者を対象に行ったアンケート調査では、「避難勧告」と「避難指示」を両方正しく認識している人は17.7パーセントと、避難情報の理解が広まっていない現状が浮き彫りになりました。

 より分かりやすくするために、5月20日からはレベル4は「避難指示」に一本化されます。

(香川県危機管理課/頼富大空 主事)
「今回『警戒レベル4』で避難指示を発令することになりまして、このタイミングで、危険な場所にいる人は全員避難を行っていただくのが原則になります」

 また、レベル3とレベル5も分かりやすいようにと文言が見直されました。さらに「避難」の考え方についても、改正された災害対策基本法で示しています。

(香川県危機管理課/頼富大空 主事)
「避難所に行くことだけが避難ではなく、例えば家の2階とか3階とか高い場所に行くということや、近隣のホテルや旅館などに一時的に避難することも避難することに含まれます。避難とは『難を避ける』こと、つまりは安全を確保することです。安全な場所にいる方は避難場所に行く必要はありません」

 香川県は、今いる場所が危険かどうかを確認する手段として、2020年4月に始めたアプリ『香川県防災ナビ』の利用を呼び掛けています。

 2021年は平年より大幅に早く梅雨入りしました。ハザードマップで自分の住んでいる地域にどんな危険があるのか知っておくことが大切になりそうです。

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