7月13日の夏の高校野球・岡山大会、マスカットスタジアムの第1試合は倉敷と勝山の対戦です。倉敷には一度は野球から離れた選手がいます。中学時代のチームメートに説得され再び野球を始めました。2人はチームの中心選手として全力で戦いました。
倉敷の二塁手・中田雄大は、中学時代はエースとして活躍しました。しかし、高校1年の12月に野球部を一度退部しました。
(倉敷 3年/中田雄大 選手)
「野球が嫌いになった時期があって、逃げ出してしまって(野球部を)辞めました」
野球を諦めた中田をチームに引き戻したのは、中学時代もチームメートだったショートの戸田陸斗です。
(倉敷 3年/戸田陸斗 選手)
「こんなんで終わっていいんかみたいな、もう1回(野球を)しようやみたいね」
戸田に誘われ続けた中田は、高校2年の7月に再び野球を始めました。2人で目指したのはチームとして4年ぶりの夏の勝利です。
抜群のコンビネーション!
勝山との対戦。2回、ツーアウト2塁のチャンスで中田に打席が回ってきます。一度野球を諦めた中田が右中間へタイムリーツーベースを放ちます。
さらに次のバッターは戸田陸斗。中田に続いて戸田もタイムリーヒット。倉敷が2点を先制します。さらに4回。中田のバントで2塁にランナーを送り、再び戸田。
(実況)
「大きな当たり、センターバック、その頭上を越えていきます。その間にランナーホームイン。戸田、この日2本目のタイムリーです」
2人は守備でも魅せました。9回のピンチでは抜群のコンビネーションでダブルプレーに仕留め、倉敷を勝利に導きました。
(倉敷 3年/戸田陸斗 選手)
「(一度)辞めた中田を呼んで一緒にできて良かったです」
(倉敷 3年/中田雄大 選手)
「(戸田には)本当に感謝の一言で、感謝しかないです」