8月21日から香川県まんのう町で開催予定だった野外ロックフェス、「MONSTER baSH」の中止が発表されました。感染症対策を取りながらの開催を目指していた主催者からは、やりきれない思いが聞かれました。
会場の国営讃岐まんのう公園では18日、会場の撤去作業が行われていました。
モンスターバッシュは2000年に始まった中四国最大級の野外ロックフェスです。2019年は約5万人が来場しました。
2021年は8月21日、22日、28日に「あいみょん」や「スキマスイッチ」など約40組のアーティストが出演する予定でした。
しかし17日、香川県は主催するデュークに対して予定日に開催しないよう要請しました。
香川県の要請を受けたデュークは、17日午後9時、ホームページで中止を発表しました。中止は2年連続です。
(モンスターバッシュ プロデューサー/定家崇嗣さん)
「もう本当に多くの方が携わっているので、悔しい思いもあるけど、それよりやっぱり楽しみにしてずっと待っていてくれたお客さんもたくさんいらっしゃるので、そのお客様に対して申し訳ないという気持ちが一番大きい」
(記者リポート)
「距離を保つために作られた1メートル四方のモンバスシート、中止が決まって行き場を失いました」
デュークはこれまで来場者を制限するなど感染症対策を取りながら開催する準備を進めていました。デュークによりますと香川県からは開催する場合は入場口で来場者全員の居住地を確認するよう求められていましたが、デュークは来場者が密集してしまうことや熱中症の危険があることなどから不可能だと回答しました。
すると17日、県から予定日に開催しないよう要請されたということです。今回の中止について香川県は補償はしない方針です。
(モンスターバッシュ プロデューサー/定家崇嗣さん)
「飲食業界も時短をしたりですとかお店を休業するとお金がもらえたり、エンタメ業界にもそんな補償が少しでもあればありがたい。香川県を感染者から守るということだと思うので致し方なかったのかなと」