香川県高松市で初めてとなる「まん延防止等重点措置」が始まりました。
市内の飲食店には9月12日まで、夜8時までの時短営業に加え、酒類の提供停止などが求められます。飲食店に酒類を卸している店からは苦しい声が聞かれました。
高松市の繁華街にある「秋元酒店」は、創業から約50年、高松市や周辺地域の飲食店にビールやウイスキー、ワインなどを配達しています。
(秋元酒店/秋元一成 社長)
「もう9割までは飲食店への卸です。もちろん高松は初めてのことなので、何がどうなるかは今のところわかりませんが、9割……まあ、8割は絶対減ると思います」
「まん延防止」が適用されることが決まった17日、飲食店からはノンアルコール飲料の問い合わせが殺到したそうです。
しかし、こちらも実際にどれほどの注文につながるかは不透明です。
(秋元酒店/秋元一成 社長)
「ノンアル飲料で居酒屋とかにどれだけ人が来てくれるかが全くわからないので、いくらノンアルを用意しててもお客さんが来なければ出ないですからね。酒の総需要は変わらないのかも知れませんが、うちみたいな飲食店に卸しているところにとってはもう致命的ですね」
高松市の飲食店には午後8時までの営業時間短縮と酒類の提供停止などが求められています。
従った飲食店には1日あたり3万円からの協力金が支払われますが、酒店も含めて飲食店と取り引きしている事業者には協力金などが支給されません。
(秋元酒店/秋元一成 社長)
「酒屋の実態をもっと行政の方は見てもらいたいですね」