香川県で、20日から「まん延防止等重点措置」が適用されます。香川県では初めてで、県は、高松市を対象区域にします。
香川県は、すでに飲食店などに時短要請をしていますが、9月12日までの期間中は、これまで以上に厳しい対応を求めます。
特に大きく変わるのは「酒類の提供」が終日できなくなることです。
これは、県独自の認証を受けた店も同じです。
利益の多くを酒類に頼っている飲食店はどう対応していくのか?
高松市の飲食店を取材しました。
JR高松駅の近くにある居酒屋「神童ろ(わらじろ)」です。
(神童ろ/北島準章さん)
「やっぱりアルコールが提供できないので居酒屋としてはかなり厳しい状態になりますので。実際は営業したいんですが(感染)拡大を止めるためには休業も仕方ないということで休業を検討しています」
7月1日、「神童ろ」は香川県が独自に定めた「かがわ安心飲食店認証制度」の認証を受けました。
8月7日からの時短要請で、認証店が通常営業か時短営業かを選択できることになったとき、「神童ろ」は、時短営業を選びました。
認証店としてインターネット上に掲載されていたことなどから、営業時間に関する問い合わせも多かったそうです。
(神童ろ/北島準章さん)
「店からクラスターを出すわけにはいかないのと、従業員の安全を考えると、時短に従った方がいいという判断に至りました。8時以降も開いていますか?という問い合わせは、かなりたくさんありましたね」
「神童ろ」は今回のまん延防止措置でも営業する方法を模索しましたが、最終的には、20日からの休業を決めました。
KSBが取材したところ、この他の認証店でも休業を検討してる店は少なくありません。
酒類の提供を自粛したとしても「こっそりお酒を提供している」などの風評被害が怖いと話す飲食店もありました。
(神童ろ/北島準章さん)
「まずは人流を止めるのが第一なので、そういった(酒類の提供停止の)方針をとるのは仕方ないことなのかなというのが印象ですね」