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専門家に聞く 新型コロナワクチン接種の副反応、妊娠中のリスク、必要な準備は? 岡山・香川

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 視聴者の皆さんの声をもとにニュースをお届けする「みんなに聞いてみた」。今回のテーマは「新型コロナワクチンの接種を受けましたか?」です。

 パークKSBアプリのアンケートによると回答した964人のうち「2回受けた」人が56パーセントを占めました。一方、「打っていない」と答えた人は12パーセントでした。

 「打っていない」理由として最も多かったのは「予約がとれない」でした。その他に「副反応が怖くて悩んでいる」、「授乳中で子どもに影響がないか不安」、「妊娠しているから」などの声も上がりました。

 さまざまな情報が飛び交い不安に思う人もいるなか、新型コロナワクチンについて専門家に聞きました。

(KKR高松病院/森由弘 院長)
「感染しなくなるのではなく感染しても症状が軽くなるというもの。初期の頃は88パーセントくらい感染予防するという優れたワクチンであるという話はあるがデルタ株が入ってきて6割くらいに落ちてるんじゃないかという話がある。感染予防効果は100パーセントじゃないし、2回打ったとしても100パーセントじゃないので」

 高松市医師会の理事も務めるKKR高松病院の森由弘院長はワクチンについて正しく知ってほしいと呼び掛けています。

 今回、アンケートで接種を受けた人にどのような副反応があったのか尋ねると「接種部位の痛み」が81パーセント、「全身の倦怠感」が33パーセント、「発熱」が21パーセントとなりました。「なし」と答えた人はわずか10パーセントでした。

(KKR高松病院/森由弘 院長)
「たいていの場合は1日2日でよくなります。当院では8月の下旬までで6000回接種を予定してまして、現時点で重篤なアナフィラキシー昇圧剤を使うような事例は1件もありません。解熱・鎮痛剤を飲まれたら一時的に抑えるとその後は良くなるケースがほとんどです。市販薬でも良いんですけど(接種前に)飲むという話があるが、先に何回も繰り返して飲むと、それだけはやめていただきたい」

――接種前の準備は?

(KKR高松病院/森由弘 院長)
「例えばあるものを食べた時にじんましんが出る時は睡眠不足だったりストレスがある時に反応が出ます。ワクチン接種するためには体調を整えたい。それが1番ですね」

――妊娠中のリスクは?

(KKR高松病院/森由弘 院長)
「今回のワクチンを打った人打たない人と比べて、流産する確率、妊娠しなかった確率、差はないんですね。明らかに情報として誤った考え方。全く科学的根拠はありません」

 ワクチン接種を受けるかどうかは個人の判断に委ねられています。その上で、森院長は「集団免疫」を得るためにもワクチン接種を受けてほしいと話します。

(KKR高松病院/森由弘 院長)
「今はデルタ株で(人口の)7割じゃ絶対無理だと、8割以上打たないとダメだという話になってきているので、自分だけの問題じゃなくて周りの人を助けるという観点で打っていただきたい」

 国の統計によりますと岡山県で2回接種を受けた人は8月17日現在で、全体の36.35パーセント。香川県は30.74パーセントとなっています。65歳以上の高齢者は岡山が87パーセント、香川が83パーセントを超えています。

 皆さんもワクチンについて正しい情報を見極めながら接種するかどうかを考えてみてください。

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