新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、スポーツや登山の際に呼吸を整えるために使う「酸素缶」が香川県でも品薄の状態です。
医療のひっ迫への不安から買い求める人が増えているとみられますが、保健所の医師は「效果は限定的だ」と話します。
スポーツ用品店で品薄になっている酸素缶
(記者リポート)
「こちらが、登山用などに使う酸素缶の売り場です。普段なら30本程度の在庫がありますが、売り切れています」
高松市のスポーツ用品専門店「スポーツデポ」高松伏石店では、香川県がまん延防止等重点措置の対象に追加された8月20日ごろから酸素缶のまとめ買いをする人が増え、現在は商品の入荷待ちの状態です。丸亀店でも同じく酸素缶は品切れで、入荷は未定だということです。
(スポーツデポ高松伏石店/松本侃也 店長代務)
「端末で(全国の)在庫数を確認できるんですけれど、1日で100から200減っていく状況です。登山で使いたい方は困られている方もいらっしゃるんじゃないかな」
高松市保健所の藤川愛医師は、「酸素缶は酸素量が少なく、効果は限定的だ」とした上で、「症状があれば、とにかくかかりつけの医師に相談してほしい」と話しています。
また、香川県によりますと、8月30日までの直近1週間の医療のひっ迫具合を示す入院患者の病床使用率は41パーセントで、「今のところ入院が必要な人が自宅療養を強いられることはない」としています。