衆議院選挙に向けシリーズでお伝えしている「#ジブンゴト~政治に一言~」です。
岡山・香川のさまざまな職業、立場の人にいま感じていることや政治に求めることなどをインタビューしています。今回は価格の下落が続き不安を感じている香川県綾川町のコメ農家の声を紹介します。
「コメ余り」で苦悩する農家
香川県綾川町の川染常男さん(68)です。コメ農家の3代目で、現在約9ヘクタールの田んぼで香川県がブランド化を進める「おいでまい」を作っています。
香川県によりますと、2021年のおいでまいの卸値は新型コロナウイルスの影響で需要が減ったため、2020年よりも約15%安い、60キロ当たり約1万2000円となっています。
(コメの専業農家/川染常男さん)
「コメ余りの状況が起きていて、コメどころの品物が値を下げていて、こっちも下げないと売れない状況」
コメ農家の将来に不安
コメの価格は、新型コロナ禍以前から徐々に下落が続いていて、川染さんは将来への強い不安を感じています。
川染さんの長男(43)は来年春に現在勤めている会社を辞め、専業農家として跡を継ぐ予定です。しかし、川染さんが専業になった17年前と比べ、コメの小売り価格は約25%下がっています。
川染さんは、このまま収益が下がっていくと息子の代でコメ農家を続けられなくなるかもしれないと考えています。
(コメの専業農家/川染常男さん)
「いいものを作った人の分を高く買うとか、そうでないと農家はやっていけない。(現在)1俵=1万円が、30~40年前は2~3万円していた」
川染さんが一票に託す思いは――
(川染さん)
「耳ざわりのいいことばかり、政治家は。絶対に動いてくれない頼んでも。実行性(力)がある人でないとダメ。きれいごとはたくさん。実行性(力)をお願いします」