西日本豪雨や台風の影響は農作物にも出ています。香川県のブランド米・おいでまい農家の取り組みを取材しました。
(記者) 「こちら、おいでまいの田んぼにたくさんのジャンボタニシがいます」
「ジャンボタニシ」はスクミリンゴガイという外来種の貝で、食欲旺盛なため農家を苦しめています。
(「おいでまい」生産者/川染常男さん) 「田植えしたところだと、それをたべてしまう。ここでなくなっとんはタニシに食べられてしもうた」
ジャンボタニシは乾燥に弱く、田植えの2週間後に田んぼの水を抜き乾燥させます。しかし、今年は水を抜いた直後に西日本豪雨が襲い掛かりました。
(「おいでまい」生産者/川染常男さん) 「タニシなんか一回駆除するんだけど、大雨になると水かさが増えて、用水があふれてきたやつがまた入ってくる」
現在は、稲が成長し被害の進行は少なくなりましたが、来春に向けて、卵を水につけ孵化させないなどの取り組みを行なっていきます。
さらにおいでまい農家は、害虫や病気の対策にハイテクマシーンを導入し、味の向上に努めています。
(記者) 「今ドローンを使って農薬がまかれています。見てくださいこのドローン。すごい勢いで今、農薬がまかれています」
この時期は、いもち病などの稲の病気や害虫よる穂への被害を防ぐため、農薬の散布が必要です。
おいでまい農家の川染さんは、今年初めてドローンを導入し農薬散布を始めました。
(「おいでまい」生産者/川染常男さん) 「もう今までホースをひっぱって足がガクガクになる。これで(ドローン)やると労力はいらんし、操縦さえできたらもうだいたい2分でこの田んぼなら済む」
ドローンでは素早く農薬散布ができるため、適切な時期に田んぼ全体に農薬を散布できます。また、葉に直接農薬を付着させるため、効果が出やすく少量の農薬ですむため、味の向上にもつながっています。
(「おいでまい」生産者/川染常男さん) 「今年も順調に進んでいます。ですから、きっと日本一とは言いませんけど、良いお米ができると思いますのでぜひ楽しみにお待ちください」