天空の城として知られる岡山県高梁市の備中松山城で、年末恒例の大掃除「すす払い」が行われました。
高梁市の備中松山城は標高約430メートルにあり、天守が現存する城としては最も高い所にあります。
「すす払い」は、約30年前に始まった行事です。
20日は備中松山城の「平成の大改修」を手掛けた建設業者3人と瓦職人1人、合わせて4人が命綱を付けて約10メートルの高さの天守の屋根で清掃と瓦の点検を行いました。
屋根に積もった落ち葉や野生のサルのフンを払い落としていきます。
備中松山城の猫城主「さんじゅーろー」もすす払いの様子を見守りました。
(高梁市教育委員会 社会教育課/三浦孝章さん)
「これで新年を迎える準備ができたかなと思います。来年はデスティネーションキャンペーンも岡山県で実施されるので、多くの方に来ていただけるように、おもてなしを考えていければと思っている」
備中松山城の2021年度の入城者数は、新型コロナ感染拡大前の2019年度の同じ時期の半分以下と大きく減少しています。
備中松山城の本丸への入城は12月28日までで、新年は1月4日からとなっています。