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新型コロナ禍で苦境のうどん店を守れ! 常連の大学生たちが立ち上がる 香川

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 高松市の香川大学の近くにあるさぬきうどん店が新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされています。この状況を知った常連の大学生たちが立ち上がりました。

 香川大学の正門から約350メートルの場所にある「吾里丸うどん2」。6年前に閉店したうどん店「吾里丸」を引き継ぎ、2017年7月にオープンしました。

 お客さんの半数ほどを占める学生を中心に、多くの人に愛されながら迎えた4年目。新型コロナウイルス感染拡大で大学の授業がオンライン主体になったことなどで来店客が激減しました。

(吾里丸うどん2/渡辺錦司 店主)
「多い時では4割ぐらい下がりましたし、あと3割、2割という線を行ったり来たり。非常に痛手だった」

 2020年は持続化給付金などでなんとか乗り切ったものの、2021年は約120万円の赤字。2022年に入っても状況は変わりませんでした。

(吾里丸うどん2/渡辺錦司 店主)
「先が見えなかったんですよね。よくなるのかなっていう……。だからもう、やめていくしかないのかなとか思ってましたね」

 店の状況を聞いて立ち上がったのは、香川大学大学院で教育学を専攻する中山雅登さん。週に3、4日は店を訪れる常連です。

(香川大学大学院/中山雅登さん)
「僕自身が大事だなと思うことももちろん一つの要因なんですが、僕の大事だなと思っている人がとても大切に思っているお店だと思います。なので、こちらに近くにいる以上は、僕もここを守っていく使命があるのかなと」

 提案したのはインターネットで資金を募るクラウドファンディング。

 2021年の赤字分を補てんしようと150万円を目標にページを立ち上げると、県外に住む中山さんの学部時代の同級生などから支援がありました。

 返礼品となる店のクーポン券や支援を呼び掛けるチラシなども有志の学生たちで作り、店のPR用にインスタグラムのアカウントも開設しました。

(吾里丸うどん2/渡辺錦司 店主)
「恥をさらすようで申し訳ないですけど、やってみようかと」

 香川大学の入学式の日には、中山さんが声を掛けた学部生や大学院生が集まり、新入生に向けて「吾里丸うどん2」のクーポン券が入ったティッシュを750個配りました。

 ティッシュには、お店に行くきっかけにしてもらいたいと店を紹介するチラシに加え、100円引き券とドリンクのサービス券を2枚ずつ入れています。

(香川大学大学院/中山雅登さん)
「私自身がお客さんとして通っていて、いつも注文するメニューだとかそういったものを覚えてくれるところから始まって、簡単なコミュニケーションなんですがそれが楽しくて、やっぱり友達と通っているというので、思い出の場所になっていった」

(吾里丸うどん2/渡辺錦司 店主)
「まだまだ学生さんにも吾里丸のうどんを食べていただきたいんで、思い出も作ってもらったらうれしいですよね。あそこには吾里丸うどん2があったなって、昔を思い出したら話が出るような、そんなお店ができたらいいなと思っていますけどね」

 「吾里丸うどん2」のクラウドファンディングには6日午後5時時点で約34万円の支援が集まっています。支援は、CAMPFIREのサイトで4月いっぱい受け付けています。

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