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復興支援は「人生を通してやりたいこと」 東北の魅力を伝えるキッチンカー 香川・坂出市

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 東日本大震災の被災地を「食」で応援しようと、キッチンカーで東北のグルメを提供する女性が香川県坂出市にいます。営業を始めたのは2021年3月11日。女性には「震災を風化させたくない」という強い思いがありました。

 宮川周三アナウンサーの取材です。

現地から食材を直接仕入れ、東北グルメを提供

(キッチンカーで東北グルメを提供/内海真由さん)
「モチモチの極太麺というのがすごく特徴で、すごく讃岐うどんに近い焼きそばなんです」

 坂出市の内海真由さん(40)。夫の克一さん(36)とともにキッチンカーで東北のグルメを提供しています。

 販売しているのは福島県浪江町のご当地グルメ「なみえ焼そば」や、宮城県の名物「牛タン」を使った「牛タン入りチーズつくね」など。現地の食材を直接仕入れて作っています。

(宮川周三リポート)
「なみえ焼そばをいただきます。麺はモチモチ、モヤシがシャキシャキしていて、ソースはあっさり目。豚肉が合うんですよね、おいしい」

 内海さんは香川県内を中心にキッチンカーを毎日のように走らせています。

(キッチンカーで東北グルメを提供/内海真由さん)
「食を通じて東北を知ってもらいたいという思いが強くなりまして、キッチンカーを始めました」

復興支援は「人生を通してやりたいこと」

 2011年11月、内海さんは「ボランティアバス」で東日本大震災の被災地に向かい、がれきの撤去などをしました。その後も繰り返し被災地へ通う中で感じたのが「震災の記憶の風化」です。

(キッチンカーで東北グルメを提供/内海真由さん)
「香川も西日本も風化が進んでいて、忘れ去られている部分が大きいなと肌で感じていまして、自分が人生を通してやりたいことっていうのは東北の復興支援だと思って」

 震災から10年となった2021年3月11日。内海さんは、キッチンカーをオープンさせました。店舗型の飲食店にしなかったのは、新型コロナ禍だったことに加え、より広い地域を回りたいという思いからです。

キッチンカーについて聞く――

Q.ナンバープレートも「311」なんですね。

内海さん「そうです。やっぱり思い入れが3月11日にあるのでこれにしました」

Q.この車のお気に入りはどんなところですか?

内海さん「フェイスですね。フェイスがすごくかわいいって言ってくれるお客さんが多いので。顔になっていますよね。目がまん丸でかわいいなって言ってくれるお客さんが、これだけでも写真を撮って帰るお客さんもおるので」

キッチンカーのオープンは「自分の船出」

 飲食店経営の経験はなかった内海さん夫婦。キッチンカーの名前は「船旅」などの意味をもつ「VOYAGE」にしました。

(キッチンカーで東北グルメを提供/内海真由さん)
「果たして仕事になるのかという不安というのもあったんですけど、自分の船出だなと。どうなるかわからないですけど、やってみなきゃ分からないっていう」

(訪れた客は―)
「いいにおいがしよったから、ちょっと帰りに、主人に買って帰ろうかなと思って寄りました」
「おいしいですよ。なみえ焼そばってないでしょ他に。ここのはおいしいので来ています」

 オープンから1年で活動に手ごたえを感じているという内海さん。震災を風化させないための「船旅」はこれからも続きます。

(キッチンカーで東北グルメを提供/内海真由さん)
「東北と香川で懸け橋となるような自分が、いろんなこととつながって、もっともっと東北の人と関わって、虹の懸け橋みたいな役割になれたらいいなと思っています」

宮川アナが被災地の取材で感じたこと――

(宮川周三アナウンサー)
「私は震災が起きた2011年の8月に被災地を取材しました。そのときに飲食店が被災者にどれだけ元気を与えているかを実感しました。5年後に再び被災地を訪れたのですが、いろいろな飲食店で言われたのが『食べてくれることが大きな支援になる』ということでした」

 内海さんのキッチンカーは3月12日と13日、岡山県浅口市で行われる復興チャリティーイベント「はればれマルシェ」に出店するということです。

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