4月3日のサッカーJ2ファジアーノ岡山の試合が審判員のミスで異例の再試合となりました。決定から一夜明け、Jリーグのトップが岡山を訪れ、ファジアーノの関係者に経緯を説明しました。
ファジアーノ岡山の練習拠点、岡山市の政田サッカー場を訪れたのは、Jリーグの野々村芳和チェアマンです。
日本サッカー協会の審判委員会2人も同席し、ファジアーノ岡山の北川社長、木山監督らに対して再試合になった経緯などを説明しました。
4月3日にアウェーで行われたファジアーノ岡山と山形の試合。前半10分、山形のバックパスをゴールキーパーがゴールライン手前で手でかき出しました。
このプレーが得点機会を阻止したとして主審はレッドカードを提示し、キーパーは退場処分となりました。試合はその後、ファジアーノが終了間際に得点し勝利しました。
問題のプレーについて、Jリーグの競技規則では「間接フリーキックが与えられるが、懲戒の罰則は与えられない」となっています。
Jリーグは「競技規則の適用ミスによって試合の結果に重大な影響を及ぼし得た」として、再試合を決定しました。このような理由による再試合はJリーグで初めてです。
（Jリーグ／野々村芳和 チェアマン）
「再発防止ということもそうだが、今回のようなことになったときに次はどう解決していくか、みんなが納得するかは、しっかりと考えていかないといけない。選手たちにとって不利益になるようなことはなるべくないようにしたい」
（ファジアーノ岡山／北川真也 社長）
「みんなでつかんだ勝利が、はく奪されてしまう、ここに関してはまだ整理がついていない状況です。ただ、決まった以上は従いながらやっていかないといけないし、この悔しさはわれわれしか分かりません。この思いをしっかり個々に刻んで向かっていく、それだけだと思います」
（記者リポート）
「選手たちは次の試合に向けて練習を行っています」
6日の練習では、期限付き移籍で新戦力となる成瀬竣平選手や堀田大暉選手もチームに合流し、4月9日の琉球戦に向け汗を流していました。
（サポーターは―）
「（選手は）いつも通りだと思います。安心しました」
「（再試合は）悔しくて最初納得できなかったんですけど、社長の言葉を見て前向きになりました。応援するしかないなって切り替えられました」
「せっかく木村選手がゴール決めたのに残念ですけど、再試合でまたぜひ点を決めてほしい」
「選手たちを信じたいと思う」
「今のファジは強いですから、大丈夫」
