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湯原温泉で毎年恒例の大掃除 3年ぶりのイベント開催で客足の回復に期待 岡山・真庭市

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 岡山県真庭市の湯原温泉にある露天風呂「砂湯」で23日、毎年恒例の大掃除が行われました。2022年はコロナ禍で中止となっていたイベントを3年ぶりに開催するなど、地元の観光業者は客足の回復に期待を寄せています。

 湯原温泉のシンボル「砂湯」の大掃除には、地元の観光協会や商工会などのメンバーに加え、湯原中学校の2年生19人も授業の一環で参加しました。

 3つの湯舟をデッキブラシで磨き、丁寧に汚れを落とします。

(湯原中学校の生徒は―)
「いろんな地域の人とか県の人に(湯原温泉を)知ってもらいたいです」
「観光客にいっぱい来てほしいし、きれいになったらもっと来るだろうと思います」

 湯原町旅館協同組合によりますと、2019年度の宿泊者数は約12万人でしたが、新型コロナの影響で2021年度は7万人ほどに落ち込みました。

 しかし、2022年4月から5月にかけては、宿泊者がコロナ禍前の8割程度に戻っていて、地元の人たちは回復の兆しを実感しています。

(湯原観光協会/佐藤勝彦 副会長)
「(新型コロナが)だいぶ落ち着いてきてお客様も戻ってきていただいているので、本当にきょうは中学生がきれいにしてくれているので、いつも以上にきれいになった砂湯に入っていただければと思います」

 湯原町旅館協同組合の代表理事・高橋忠孝さん。湯原温泉で最も歴史のある創業334年の温泉旅館「油屋」の15代目です。

 客足の回復を見込んで洗面台などをリニューアルし、空気清浄機を導入するなど、満足度を高める工夫に取り組んでいます。

(湯原町旅館協同組合/高橋忠孝 代表理事)
「(新型コロナで)この時期になったら部屋で風呂に入られて、あまり大浴場に行かれないという人が増えたんですよ。お部屋で過ごせるようにね、少しでも快適に過ごしていただくようにというところからやっております」

 全部で8つある客室には温泉が出る風呂を完備していて、現在は感染予防のため6部屋を稼働しています。

 湯原エリアには16の旅館があり、緊急事態宣言などで全館の休業を余儀なくされた時期もありましたが、2022年は6月26日の「露天風呂の日」に合わせて温泉とグルメを楽しめるイベントを、3年ぶりに開催します。

 また、1000円で2カ所の湯めぐりを楽しめる手形や、お得に買い物を楽しめるチケットなどを販売しています(26日まで)。

(湯原町旅館協同組合/高橋忠孝 代表理事)
「密を避けるような形でお客様同士の距離を保ったりして、部屋の方も全室使わないでやっているところもありますので、(客足の回復は)まだまだこれからかなと思いますけど、観光シーズンをしっかり迎えられるような態勢で頑張っていきたい」

 露天風呂の日のイベント「露天風呂の日まつり」が3年ぶりということで、地元の皆さんも気合が入っています。地元グルメを味わえるマルシェやお笑いライブの他、地元の特産品「青大豆」のきなこを使った新しいおみやげ「ゆばらきびだんご」の試食などもあるそうです。

〈露天風呂の日まつり〉
6月26日(日)11時~ 真庭市 湯原温泉(問い合わせ:0867-62-2526)

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