夏の高校野球岡山大会・香川大会の開幕まであと3日に迫りました! 「甲子園へのキセキ~プロローグ~」と題して、甲子園を目指して熱く戦う球児たちのキセキをお伝えします。
今回は香川大会。高松南の歴史で初めて特別な役割を与えられたマネージャーがいます。「チームが好き」と話す彼女はチームを強くする原動力になっています。
選手27人が所属する高松南。その選手を支える3年生マネージャー・大本芽依さん。チームにとって特別な存在です。
(高松南/大本芽依さん[3年])
「ちょっとでもけがをしたときにすぐ気づけるようにとか、常に周りを見るようにしています」
2022年、1年生のマネージャー3人が入るまで、大本さんは1人でチームを支えていました。その姿に、監督は新チームになった2021年秋、高松南で初めてとなる「ある役割」を任せました。
(高松南/香西佑弥 監督)
「本当はキャプテンにしようかなと思っていて、それくらいチームのことを見ていて厳しいことも言えますし、常にチームのことを考えて行動してくれているので、彼女に主務をやってみたらということで勧めました」
主務は部の「顔」。常にチームを考える大本さんの行動は選手の成長も支えています。
6月26日の練習試合。選手の保護者が見ているのは、食事トレーニングについてまとめたファイルです。
高松南は体を大きくするために食事管理に力を入れていて、月に1回、管理栄養士からアドバイスをもらっています。実は、このファイルは管理栄養士からの情報を大本さんがまとめたものです。
(高松南/大本芽依さん[3年])
「弁当作ってくださったり、ご飯全部用意してくださっているのは保護者の方なので、ご飯を作ってくださったりとかするときに参考にしてもらえたらいいかなと思って」
(林キャプテンの母親は―)
「親としてはすごくありがたいです。その時期(試合の時期)に合わせたものを確認して、家で実践するようにしています」
選手の体重は2年前と比べ10キロほど増えました。選手の成長を支える大本さん、最後の夏、チームへの思いはより一層強くなっています。
(高松南/大本芽依さん[3年])
「どこのマネージャーよりもチームに対する愛情とか好きな気持ちは強いと思います。少しでもチームが練習しやすい環境や、プレーしやすい環境を作っていきたいと思います」
高松南は大会4日目、レクザムスタジアムの第1試合に登場します。