開幕まであと5日、夏の高校野球香川大会・岡山大会がいよいよ9日から始まります! 「甲子園へのキセキ~プロローグ~」と題して、甲子園を目指して熱く戦う球児たちのキセキをお伝えします。
志度には、小学生の時から野球に打ち込んできた双子がいます。何があっても、2人で野球に向き合ってきたその大切な時間も、この夏に最後を迎えます。
右投げ右打ちで兄の佐竹凌雅、右投げ左打ちのキャプテンで弟の佐竹恭雅。志度の双子の3年生です。
(志度/新鞍幸一 監督)
「2人を見分けるのが難しいなと。恭雅も一生懸命にコツコツと真面目に取り組み、凌雅も本当マイペースな子なんですけど、ファーストの守備をしっかり磨きながら最終調整してくれております」
約2時間の練習中ほとんど一緒に練習する2人。野球を始めるのも一緒でした。
Q.ずっと同じチームで一緒に野球してるの?
「(2人でそろって)はい、そうです」
Q.気まずかったりしない?
(志度/佐竹凌雅 選手[3年])
「いや、全然ないですね」
(志度/佐竹恭雅 選手[3年])
「よくけんかもするんですけど、まあ仲は良い方やと思います」
野球の時は常に一緒。お互いに良くなかったところがあれば、言い合いながら成長してきました
中学までバッテリーを組んでいた2人。兄の凌雅がピッチャー弟の恭雅がキャッチャー。
しかし、中学2年の夏。弟の恭雅が肘を壊し、約1年間野球ができない状態になりました。
(志度/佐竹凌雅 選手[3年])
「弟が肘を壊したときは正直ショックだった。やっぱり弟がいない分ピッチングとかができなかったんで、そこは大きかったですね」
(志度/佐竹恭雅 選手[3年])
「ベンチから見ることしかできなくて悔しい気持ちでいっぱいやったんで、自分自身何ができるか考えて、そこを行動面に移していこうと思っていました」
高校でも野球を続けますが、新型コロナウイルスの影響で満足に練習ができない毎日。それでも、2人で練習を重ねました。
(志度/佐竹恭雅 選手[3年])
「コロナの中でも技術面を落とさずにできるかということを2人で考えて、切磋琢磨しあいながら、注意とかしながら、技術面を落とさないように頑張りました」
どんな時も2人で「野球」に向き合い言い合ってきた約10年の日々もこの夏が最後。お互いへの感謝を胸に秘めて最後の夏に挑みます。
(志度/佐竹恭雅 選手[3年])
「もう野球を2人ですることはないと思うので、この夏しっかり2人でできることをうれしく思って、2人後悔ないようにやって、最後は甲子園って形で親に恩返しができるようにやっていきたいなと思います」
(志度・佐竹凌雅 選手[3年])
「この夏で最後になるんで、悔いの残らないように精一杯やっていきたいなと思います」
弟の恭雅キャプテンは9日の開会式で選手宣誓を務めます。