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熱中症の疑いで救急搬送された人は2021年の倍以上…医師「基本の対策徹底を」

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 7月10日までの1週間で熱中症の疑いで救急搬送された人数は、岡山県は120人、香川県は63人で2021年の同じ時期の3倍ほどとなっています。全国でも搬送者は2021年の2倍以上に増えています。搬送された人の半数以上は65歳以上の高齢者でした。
 高松市では13日、高齢者を対象とした熱中症対策の講座が開かれました。

(講演の様子)
「予防法を知っていれば防ぐことができる。応急処置を知っていれば救命することができますので……」

 高松市では13日、市の社会福祉協議会が高齢者を対象に、「熱中症対策」の講座を開きました。

 熱中症は、「高温多湿」な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく、屋内でもかかる危険性があり、最悪の場合、死に至ります。

 総務省消防庁のまとめでは、7月10日までの1週間に熱中症の疑いで搬送された人の56.7%が65歳以上の高齢者でした。

(70代)
「(Q.熱中症対策とってる?)自分なりにね。最低限は守っていると思っているんです」
「(Q.エアコンは使っている?)昼間はあまりつけない。窓を開けて扇風機で31~32℃になったらつける」

 これまで多くの熱中症の患者をみてきた香川県立中央病院救命救急センターの佐々木和浩部長は「過信しないことが大切だ」と注意を促します。

(香川県立中央病院救命救急センター/佐々木和浩 部長)
「大体来た患者さんを見ると、何でここになるまでほっといたんだろうなという方がほとんどなんですよ。炎天下の中で車を誘導するとか、工事現場とか。意外と年に1人・2人必ず運ばれてきます。そういう方はやはり重症です」

 佐々木さんは熱中症を防ぐために、エアコンの活用や服装の工夫、水分補給など基本的な対策の徹底を呼び掛けています。

(香川県立中央病院救命救急センター/佐々木和浩 部長)
「私は冷房が嫌いだとか、扇風機が嫌いだとか、そういうことをおっしゃらずに、自分の身体が第一ですから。暑いの感じたら冷房器具をしっかり使って、熱がこもらないようにするのが大事じゃないですかね」
「素材的に風通しがいい、熱をちゃんと外に出してくれるような服装を選ぶ。しっかりと水分補給、できれば塩分がある程度入ったものを飲んでいただくと。熱を出す、足りなくなったものは補給するということを心掛けて生活していくしかない」

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