香川・岡山の島々を舞台にした現代アートの祭典、瀬戸内国際芸術祭の「夏会期」が始まりました。
瀬戸内海の島へのフェリーや高速艇が発着する高松港には、午前中から多くの観光客の姿が見られました。
(女木・男木島に向かう人は―)
「朝に海水浴して、昼からちょっといろいろ回ろうかなと思って」
「行ってからのお楽しみ。久しぶりなんで楽しみにしています」
「暑さも大変なんですけど、それ以上の島の自然のきれいさと、やっぱりアート作品のいろんな魅力が夏でも楽しめるかなと思うので」
夏会期は、8月5日から9月4日までの31日間で、7つの島と2つの港を会場に19の新作を含む158作品が展示されます。
小豆島では、台湾の作家・王文志さんの新作「ゼロ」がお披露目されました。
島で切り出した竹を約4000本使って、直径15mの球体を制作。過度な破壊がなかった原始に近い地球に戻れるように、という思いが込められています。
(訪れた人は―)
「涼しい感じで、窓のところから緑が見えてとても良かったです」
「すごい竹の組み合わせがきれいで。涼しくて良かったです」
「すごい気持ちいいです。想像していた以上に感動しました」
「自然に囲まれて、自然の一部になったみたいでくつろいでいます」
「竹の組み合わせ方とか、丸いフォルムがすごい素敵だなと思って。この季節にぴったりで涼しげでよかったです」
(記者リポート)
「高松港では、春会期に続き、発熱等の症状がない人には、リストバンドの装着を行っています」
連日猛暑が続く中、夏会期では、新型コロナの感染対策と熱中症対策が求められます。
感染急拡大を受け、国立ハンセン病療養所がある高松市・大島の会場は、公開を8月15日に延期しました。
(香川県/浜田恵造 知事)
「土日・祝日をできれば避けて、平日にお越しいただきたい。マスクも適切に着用していただきたい。行く先が島であるということをまず念頭に置いて、それから動いていただければと思っております」