ゴールデンウィークの初日、29日はあいにくの雨となりました。春会期中の瀬戸内国際芸術祭の会場も少し寂しい状況でした。
(赤木由布子リポート)
「午前9時半過ぎの高松港です。女木島、男木島行きのフェリーに並んでいる人は20人程と少なめです」
雨の中始まったゴールデンウィーク。瀬戸内国際芸術祭の会場の島に向かう人はまばらです。
感染症対策として観光客はフェリーに乗る前に検温をして、発熱がないことを示すリストバンドをつけます。
新作が最も多い「小豆島」
(観光客は―)
「(Q.どちらから来られたんですか?)埼玉県から来ました。芸術祭を見に来ました。雨だと元々わかってたので、一応装備をしてきたので大丈夫です」
「僕は大阪から。なんか環境がすごくきれい、空気もいいにおい。これ(リストバンド)はすごくいい発想だと思いますね。毎回検温をしなくてもいい」
小豆島には全ての会場の中で最も多い12つの新作が加わりました。注目の新作が多くある神浦エリアでは……。
(赤木由布子リポート)
「爪の節までリアルに再現されている巨大なヤドカリ。なんと貝殻が家なんです」
尾身大輔さんの作品「ヒトクサヤドカリ」は瀬戸内海の沿岸にある作品で、まるで海から陸に上がってきたヤドカリのようです。
その他、使われなくなった舟を活用したものや、瀬戸内海の流木や小豆島の石垣を使ってできた巨人などインスタ映えする作品が多くあります。
スロースタートのGW 雨でも「逆にラッキー」
ただ、29日は雨風が強く人の姿もまばらでした。
天候が悪くても、室内の作品はゆっくりと楽しめます。
(観光客は―)
「もう待ちに待ったというか、本当に楽しめるというか。この天気のせいか人が少なくてラッキーだなという感じですね。ゴールデンウィークだったらもっとすごいのを予想してたんだけど、全然がらがらなんでよかったです、逆に」
今回の瀬戸芸は、開幕から12日間の主な施設の来館者数が前回の12日間と比べて15%から35%ほどと「スロースタート」の状態です。
30日は回復しそうな天気。瀬戸芸の春会期は5月18日まで開かれています。