夏の甲子園の初戦に臨んだ香川代表の高松商業。大会屈指のスラッガーが大暴れしました。
(記者リポート)
「1塁側高松商業のスタンドです。非常に暑い日差しが降り注いでいますが、それよりもアツい応援でチームを後押しします!」
高商は長野代表の佐久長聖と激突。1回表、高商の1番は香川大会で2本の先頭打者ホームランを放ったプロ注目のスラッガー・浅野翔吾。フォアボールを選びます。
最優先しているのは「出塁」。リードオフマンとして、チャンスメークに徹します。
4回、高商はランナー2、3塁のチャンス。打席には香川大会の決勝で先制タイムリーを放った5番・山田。タイムリーヒットで先制します。
5回、ここまでヒットがない浅野がこの日3度目の打席に入ります。
フルカウントで迎えた6球目。
(実況)
「右中間高く上がった打球だ! ライト下がる。入りました! ホームラン!」
2年連続となる甲子園でのソロホームランは、PL学園・清原を超える高校通算65本目! キャプテンの一振りでリードを広げます。
7回、ランナーを1塁において打席には再び浅野。
(実況)
「今度はレフトへ! 2打席連続のホームラン!」
浅野の圧倒的なパワーに、球場が歓声とどよめきに包まれます。高商のスタンドでさえ驚きが隠せません。
(高松商業の3年生は―)
「ばけものです。びっくりとしか言いようがない」
(浅野主将の父 幹司さん)
「いやもうできすぎですね! よく届いてくれましたね」
8回、浅野の2発で目を覚ましたのが4番の本田。香川大会で思うようなバッティングができず悔しさをにじませていた4番が、意地の3ランホームラン!
16安打14得点と高商打線が爆発。2年連続で3回戦へと駒を進めました。【高松商 14ー4 佐久長聖】
(高松商/浅野翔吾 主将)
「レフトに打ったホームランは変化を狙って完璧に捉えられたので、良かったと思います。次の試合は、守りからリズム作れるように徹底してやっていきたい」