19日に岡山・香川に最接近した台風14号。岡山・香川では合わせて8人がけがをしました。交通機関には20日も一部影響が残っています。
岡山県によりますと、台風14号の風によって、瀬戸内市の高齢女性が転倒するなど、合わせて6人がけがをしました。香川県では、バイクで転倒した70代の女性など、2人がけがをしました。
岡山県では、矢掛町で倒木によって住宅の一部が壊れるなど、10棟の建物が被害を受けました。
香川県で、建物の被害はありませんでしたが、土庄町に設置されている瀬戸内国際芸術祭の展示作品「La Danse」の一部が折れているのが見つかりました。土庄町商工観光課は、瀬戸芸の事務局と相談して復旧したいとしています。
台風14号の接近を受けて、岡山・香川の沿岸部には高潮警報が発表されました。高松港は19日午後7時3分、玉野市の宇野港は午後7時6分に満潮の時刻を迎えましたが、高潮による被害はありませんでした。
JRは19日に運転見合わせが相次ぎましたが、20日は山陽新幹線や快速マリンライナーなどが始発から平常通り運行しています。
一方、四国や山陰方面の特急列車や津山線、伯備線は午前中は運転を見合わせていて、順次運転を再開しています。
芸備線、姫新線、因美線では一部区間が20日も終日運休しています。
21日は始発から全ての区間で運転する予定だということです。
また、今回の台風による雨によって早明浦ダムの貯水率は100%に回復しました。これを受けて吉野川水系水利用連絡協議会は、2022年2月18日に始まった取水制限を20日午前9時に全面解除しました。