香川県産の小麦「さぬきの夢」を使ったうどん作りの技能を競う審査会が開かれました。
「さぬきの夢」うどん技能グランプリは、うどん作りの技術向上を目指して香川県などが毎年開いているものです。審査の対象は「さぬきうどん」のために開発されたオリジナル小麦「さぬきの夢」で作ったうどんです。
18日は、「さぬきの夢」の開発者ら7人が、生うどんや冷凍うどんなど、17点を審査しました。結果は11月中旬に発表される予定です。
(「さぬきの夢」うどん技能グランプリ/多田伸司 審査員長)
「非常に技術力がここ何年か高まっている。いいうどんが、より多く皆さんのところに届いていけばいいかな」
「さぬきの夢」の生産量は年々増えていて、2021年は過去最多の9170tでした。
一方、事業者などからは、オーストラリア産の小麦と比べて製麺するときに切れやすいといった課題が指摘されていました。これを受けて、香川県は品種改良に取り組んでいました。
その結果、現在使用されている「さぬきの夢2009」より、タンパク質を多く含んでいて弾力性が増した後継品種の開発に成功。この秋、農業試験場で大規模な試作を始め、2023年7月には品種登録を出願する予定です。
(香川県農業試験場 品種開発担当/三木哲弘 主席研究員)
「新しい品種ができたら、より強いコシも生まれて、より多くのお店の人に使ってもらえるようになって、より多くの県民の方に食べていただけるようになるかと思ってます」