日本酒の味や香りなどを判別する「きき酒」の全国大会で香川県代表の男性が優勝を果たしました。実はこの男性、普段仕事で扱っているのは「日本酒」ではないんです。
10月、東京都で開かれた「全国きき酒選手権大会」。32都道府県の代表66人が出場した個人の部で初出場、初優勝を果たしたのが香川県代表の有村和彦さん(51)です。
有村さんは高松市御坊町で洋風居酒屋を営む「ワインソムリエ」なんです。
(全国きき酒選手権大会 個人の部 優勝/有村和彦さん)
「訓練はワインの毎日ブラインドテイスティング。ワインの訓練していた感じ。週に1回、日本酒はしていた」
(山下佳乃リポート)
「きき酒は、一度全てのお酒を飲んで味や香りなどを覚えた後、もう一度そのお酒を飲んで、どのお酒が当てはまるかを考える『マッチング法』で行われました」
大会では7種類の日本酒が使われました。
有村さんによると、ワインソムリエの経験が日本酒の「きき酒」にも生きたそうです。
(全国きき酒選手権大会 個人の部 優勝/有村和彦さん)
「香りと味で判断するんで、(ワインと)ほぼ一緒。絶対答えがあるので簡単でした」
優勝報告会では香川県酒造組合が有村さんの功績をたたえ、香川の地酒約50種類を贈りました。有村さんのお店できき酒ができるような形で提供するということです。
(全国きき酒選手権大会 個人の部 優勝/有村和彦さん)
「香川のお酒を『これは何とかの香りがするね』とか『何とかの味やね』とか楽しんでほしい」