香川県の伝統的な織物「保多織」で作られた洋服のファッションショーが高松市で行われました。県の特産「讃岐三白」を表現します。
ショーを手掛けたのは保多織を使ったファッションブランド「ツムギ」です。凹凸感のある織り方が特徴の保多織は、丈夫な上、吸水性や保温性が良いのが魅力です。
今回は「ツムギ」を愛用するお客さんをモデルに起用し、保多織の美しさや軽やかさをパフォーマンス形式で表現しました。
(野口真菜リポート)
「15人の出演者が舞台上で交わり合います。優しい風合いの衣装が溶け合っていくようです」
デザイナーの平川めぐみさんは、毎シーズン香川県の歴史や文化などをテーマに衣服を制作しています。
これまでも、喫茶店に焦点を当て染料にコーヒーの出がらしを使った作品を制作したり、県の特産野菜「まんば」や「金時にんじん」で生地を染めたりなど、さまざまな挑戦をしてきました。
今回のテーマは、香川県の特産、塩、砂糖、綿の「讃岐三白」です。
海のような鮮やかなブルーの生地に「塩」を使って模様を付けたものや、まだら模様で「砂糖」の溶ける様子や、焦げる様子を表現したものなどが並びました。
(客は―)
「激しい動きも途中であって、揺れる感じや広がる感じが見られていいなと思いました」
(出演者は―)
「着ると『やるぞ』って気持ちになって、一緒にがんばった」
「通気性がいいから。柔らかいし、(子どもも)動きやすそうに踊っていたので良かったです」
(「ツムギ」デザイナー/平川めぐみさん)
「伝統工芸全体を身近に感じてもらう。こういう環境の中でこういうものが生まれてというのを地元の人が一番大事にしてほしいなと」
11月26日からは高松市のギャラリー「まちのシューレ963(高松市丸亀町)」で今回の衣服の試着会が行われます。