ディズニー映画公開を記念し、映画にちなんだ香川ならではの伝統工芸品がお披露目されました。
11月11日(金)にディズニー映画「ブラックパンサー」の続編「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」が公開されます。それを記念して作られたのが、香川の伝統工芸品「張子虎」ならぬ「張子黒豹」です。
映画の主人公で黒い豹という意味のブラックパンサーのスーツのデザインを基に作られました。張子虎は、香川県の西讃地域に古くから伝わる伝統工芸品で、子どもの成長を祈る縁起物とされてます。
(赤木由布子リポート)
「黄色い張子虎と同じ型で作っているのですが、色を黒や金銀を使うことで勇ましさが出ています」
張子虎の愛嬌のある雰囲気は残しつつ、ドット柄や金と銀の金属的な色使いでスタイリッシュさが表現されています。
体長1m10cm、高さ80cmで600枚程の和紙を重ねてできていて約3週間かけて制作されました。
作ったのは香川でただ1人の張子虎の伝統工芸士、田井民芸5代目・田井艶子さんとアシスタントの綾静子さんです。苦労したのは、紙のデザインを見てでこぼことした立体の型に模様を描いたことです。
(田井民芸5代目/田井艶子さん)
「張子の虎が黒豹に変身したというのを見ていただいて、張子の虎だと見直していただければなと。みなさんがどういう反応されるのかなというのは楽しみでもあり、また不安もあり」
世界に1つしかない張子黒豹は11月10日からTOHOシネマズ梅田に飾られる予定です。ディズニー映画「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」は11月11日に公開されます。