香川県を代表する職人と日本を代表するアーティストが一緒になって新たな作品を生み出すプロジェクトが始まりました。
高松市のデザイン会社「人生は上々だ」と、旅行会社のJTB、高松市が主催した「讃岐リミックス2」です。2022年1月に1回目が開催され、今回は2回目です。
国の重要文化財である玉藻公園の披雲閣を巡りながら、作品だけでなく展示空間も楽しめます。
(赤木由布子リポート)
「花瓶やライトには讃岐の桶樽の技術が使われています。そしてこのソファの後ろ側も桶樽になっています。日常で使うものが生まれ変わりました」
讃岐桶樽の職人とデザイナーがタッグを組みました。
植物で龍を表現した作品は、人やモノ、神が集まることで完成する神話を基にしています。
11月3日の目玉は――。
(赤木由布子リポート)
「77年ぶりに復元された桜御門の前ではファッションショーが行われています。日の光が当たって鮮やかな藍色が目を引きます」
モデルは香川の伝統工芸「保多織」や「藍染」で作った服を身にまとっています。
そして、このファッションショーのトリを飾ったのは世界各地で盆栽パフォーマンスを行っている平尾成志さん。平尾さんが11月5日にパフォーマンスする時の衣装です。
(盆栽師/平尾成志さん)
「パフォーマンスで作る作品もそうですけれども、今回生み出された衣装をぜひ楽しんでいただきたいなと思っております」
保多織で織った生地を藍で通常よりも多く染め重ね、深い藍色「勝色」に仕上がっています。
平尾さんと、保多織のファッションデザイナーの西川さん、藍染職人の堀尾さんの3人で生み出しました。
(保多織ファッションデザイナー/西川潤さん)
「かっこいいし、優しい風合いにも見える」
(藍染職人/堀尾早敏さん)
「職種が違う3人が集まって、刺激し合った部分はすごくありましたね」
日が暮れた後には2022年7月に復元された桜御門でプロジェクションマッピングが行われます。
(讃岐リミックス2 プロデューサー/村上モリローさん)
「今回のコンセプトは、集まるというコンセプトで、いろんな志とか、いろんな気持ちとか、出会いが集まってくる場を作りたいなと思ってやっています」
高松市の玉藻公園で11月3日から6日までの4日間開かれます。