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「服は限られた人のものではない」障害者のファッションショー 高松市

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  「誰でも自由に服を着て、自由に楽しんでいい」そんなメッセージが込められたファッションショーが高松市で開かれました。

 独創的な衣装でポーズを決める人たち。

 高松市の瓦町フラッグで開かれたファッションと音楽のショーです。参加したのは、高松市の障害者支援施設の利用者で、身に付けている衣装は自分たちで作りました!

 高松市三谷町にある知的障害者の支援施設「ミルキーウェイ」。

 デザイナーの平川めぐみさんが声を掛けながら、利用者は、針を持った手を動かしていきます。これは、高松市が2014年から行っている事業で、障害者向けの事業所にアーティストを派遣し、芸術活動の場を提供しています。

 この施設では自己表現の一環として素材や色、織り方などを決めず自由に織る「さをり織り」を取り入れていて、デザイナーの平川さんが4年前から派遣されています。

(デザイナー/平川めぐみさん)
「彼らはどんどん試していく、何かを作るってなると目的が必要になってくると思うんですけど、それよりも先に手が動いちゃう」

 1年前は、できあがった衣装を着て写真を撮影し、タブロイド紙を発行しました。

(デザイナー/平川めぐみさん)
「写真をプロのカメラマンに撮ってもらってヘアメイクを入れたこともあるんですけど、皆さんが作った服を着て写真を撮ってもらうこととか、人に見せることが喜びとしてあるというのがわかって、そういう喜びを諦めざるを得なかった状況の人たちがいることを、その現場で初めて知ることになった」

 2023年度はファッションショーのために利用者は、1年前から刺繍の練習をするなど準備をしてきました。作った「さをり織り」を古着に縫い付けるなどして衣装づくりを進め、2023年末には帽子も作りました。

(ミルキーウェイ利用者/池内喜美子さん)
「(Q.出来ばえはどうですか?)かわいい」

(ミルキーウェイ利用者/斎藤拓二さん)
「とってもうれしいです」

 3月20日のショーには、ミルキーウェイからスタッフと利用者合わせて14人が参加。

 高松市牟礼町にある福祉事業所「ほのぼのワークハウス」のメンバーが奏でる音楽に合わせて自由に踊りました。

(ミルキーウェイ利用者/池内喜美子さん)
「(Q.衣装を着て踊ったお気持ちは?)うれしかったです。また踊りたいです」

(ミルキーウェイ利用者/斎藤拓二さん)
「ミルキーウェイのみんなと楽しくて練習しました」

(ミルキーウェイ利用者/中西良さん)
「この衣装も平川先生に教えてもらって良かった」

(ミルキーウェイ/坂口正子 施設長)
「私たちには想像できないようなファッションショーですね。こういうものは私も考えてもなかった」

(デザイナー/平川めぐみさん)
「服って限られた人のものではなくて着る人の力になるもの。彼らも自由な服を着ていいし自由に楽しんでいいんだよっていうところを伝えていきたい」

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