子どもたちに書道の魅力を知ってもらおうと、岡山県奈義町で新年の書き初め会が行われました。先生を務めたのは、現役で書道を教えている97歳の大ベテランです。
奈義町の子育て支援施設で行われた、毎年恒例の書き初め会には、親子連れやボランティアなど約20人が参加しました。
冬休みの宿題や家族の名前など、テーマは自由。子どもたちは筆の感触を楽しみながら、思いを込めて書をしたためていました。
今回、指導役として招かれたのは、町内で書道教室を開いている上原婦じ江さん、大正14年生まれの御年97歳。書道歴50年以上の大ベテランです。
(指導の様子)
上原さん「そのままでお腹をふくらませて止まったら『て』分かった? うふふ、うれしそうな顔。おもしろい?」
子ども「うん、おもしろい」
上原さん「100点! 今日はもうこれで終わろう」
温かく丁寧な指導で、子どもたちのやる気を引き出します。
(奈義町で書道教室を営む/上原婦じ江さん)
「みんなやる気でやっているから、いいと思いますよ。上手下手はね、だんだん上手になるんやから、興味を持っていることが一番です」
上原さんの元教え子も、親子で参加しました。
(上原さんの元教え子は―)
「(習っていた頃は)まじめな子じゃなかったけど、ずっと優しく教えてくれていましたね」
(奈義町で書道教室を営む/上原婦じ江さん)
「いつもすぐ舞い上がります、子どもに出会うと。年も何も忘れてその子と同じ年齢になるのが私でございます」
子どもたちの楽しそうな姿に刺激を受けて、記者も書き初めにチャレンジ。
記者「『カロリー控えめ』お正月に食べ過ぎてしまったので、強い意志を表現してみたんですが、どうでしょうか?」
上原さん「お見事! 今度お目にかかる時はもう少しスリムになってお会いしとうございます」